1985年の国際養蜂会議(名古屋)を契機に健康食品としてのプロポリスは、10年余りの間に市場規模200億円を遙かに上回り、その急速な成長ぶりには目を見張るものがあります。これも偏にプロポリス供給者の方々のご努力の賜物でしょう。
しかし翻って、私たち研究者の立場からプロポリスとは何か、またその役割は何かと考えてみますと、ただその市場的興隆に拍手するのみではいられない、との思いに駆られます。と申しますのは、このプロポリスに対する社会的需要の根底には、私たちが直面しつつある高齢化社会の到来とそれに対応すべき近代医学の狭間に根ざす問題が窺えるからです。その社会的期待に応えるべきプロポリスの研究は、しかしながら今ようやくその緒に就いたばかりといわざるを得ません。
プロポリス研究の視点は植物学、ミツバチ科学、生化学、医薬学とその臨床にまで広範な専門分野に広がります。またプロポリスそのものが、外国からの輸入材料に頼らざるを得ない状況も研究の困難さをもたらしています。
プロポリス研究におけるこのような隘路をすぐにも克服し、研究を急速に進めなければなりません。そのためにはまずプロポリスに関わる情報の交換・交流を中心に,海外の生産源・情報源とも連絡を取り合いながら今後の研究の飛躍的発展をはかり、またその成果を啓蒙のために活用できる組織の必要性が痛感されます。
そのため、別途お示しするような内容の「プロポリス研究者協会」の設立を提議させていただく次第です。
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