 |
|
|
 |
蜂毒は主に関節炎・リウマチ性疾患の治療に用いられています。
1965年のAPIMONDIA国際養峰会議ブカレスト大会で、臨床実験結果を報告したチエコスロバキアのクサン博士の「リウマチ性疾患への蜂毒療法」の前文を引用しましょう。
「蜂毒の医療特性には長い伝統がある。古代エジブトではミツバチから作った軟膏でいろいろな病気を治療した。
ローマのプリニウス、ギリシャのガレノスも同様な治療を報告している。そして関節疾患に悩んでいたカール大帝やイワン雷帝も蜂毒で快癒したといわれる。
1864年リコムスキーそして1888年にテルクが初めてリウマチへの蜂針の影響についての臨床研究を発表したが、リウマチ性疾患に対する蜂毒治療が広まったのは20世紀になってからであった。すぐに全欧州で蜂毒か用いられるようになり、アメリカでも1934年べック博士の論文をきっかけにアピセラピーの波が起こった。
しかしながらその後東西両ヨーロッパにおいて、蜂毒療法(BVT)は衰退の時代を迎えることになる。
それは殆どのリウマチに関する古典的文献で、多くの著者たちがBVTのヒスタミン的または対過敏性効果は認めつつも、それはいかがわしい療法であるとしたからであった。また衰退の原因はこの方法に対する過度の期待と、十分な実証もなしに行う極端な拡大解釈にもあったというべきである。
BVTへの悪評は、厳密な科学性を持って研究室で行われる薬学的化学的研究に対して、臨床において一方では神秘主義的熱狂と、他方ではミツバチの針に秘められた自然力を盲信する医師たちの頑迷固陋さに向けられたものであり、更にいえば蜂毒の多くの製剤がしばしは商業主義的に有効成分の疑わしい内容のものであったり、またその成分がメーカーによって秘密にされてきたことによる。
もしわれわれが、アピセラピーの確かな臨床的な評価を得たいと思うなら、あらゆるリウマチに効く万能薬と考えるのではなく、むしろリウマチの基本的古典的治療への優れた補助薬として考えるべきなのである」
最後に1998年スロべニア・アピセラピー・シンポジウムで、シェルブリエ博士(前出)が、「アピセラヒーの今日と明日」という演題で行った蜂毒療法に関する報告の一端を紹介しましよう。
「われわれは、現在蜂毒治療に関わる危険性の評価を、次の2点について進めている。
1)蜂毒に対する反応の総合的理解。
つまり通常レベルの反応から、やや大きな反応、驚かされる程の反応、危険な激しい反応など。
2)有害反応の臨床調査。
これらは驚かされる程度のものや心配な程度として主観的に経験されるものが反作用として定義される。
私はこの4年間で、このような反作用を104例(年平均26例)集めることができた。
蜂毒治療の安全性についていえば、基礎的分析であるがアメリカ国内で蜂毒治療を受ける人は年間約4万人と推定される。
一人につき通常年間25回程度の治療が行われるとすると、一年間に延べ100万回の治療が行われる計算である。とすればBVTによる有害な反応は4万回の治療に1回の割合で起こっていることになる。
これらの104例中7例はアナフィラキシー反応であったが、いずれも致死的ではなかった。アナフィラキシー反応の起きる確率は、前述の仮定に基づくなら50万回に1回である。そして1998年9月までに、蜂毒治療に関して1件の死亡例も記録されていないということは、特筆すべきことである。
さらにこれら反作用の例を見ると、その多くは、もし関係者に蜂毒治療とアレルギー反応についてのより多くの知識があったら、はるかに穏やかに収めることができたであろうと思われるのだ。
アメリカ・アピセラピー協会(AAS)は、今はまだ試験段階であるが(アレルギーやアナフィラキシーを抑える)迅速な脱感作法を提案している。AASはまた多発性硬化症や関節炎の治療のための指導書を作成中であり、またBVTの追跡調査も同様に行っている。これはBVTの評価に2重盲険法を使用することが不可能であるからだ。それ故われわれはこの調査にいち早く着手した。
われわれの主たる努力は、慢性的症状が継続するとき免疫システムと神経内分泌システムがどのような役割を果たしているのかを明らかにすることに向けられている。現在のわれわれの調査段階でも既に、蜂毒治療が慢性症状を急性症状に変化させ、また固定化した症状を流動化させていることが推量されている。
さらに、これら免疫と神経内分泌システムへ新しい反応を起こす可能性も提起している。そのプロセスは例えていうならば、システムの持つプログラムの解体と再構築べきかも知れない。
このような介入(治療)に使用される薬剤は、ロック・ドメレゴ氏の努力により新しく設定される「ミツバチ薬品基準(ミツバチ薬局方)」に規定されるだろう。この薬品リストが完成すると、医学的アプローチの基盤ができ、工業的に生産された化学薬品を補助的に衡用しながら、現代の病気の60%?75%の治療がアピセラピーによって可能になるであろう」
|
Dr. Frantisee Kuthan
ーBeg Venom Treatment of Rheumatic Disorder(1965)
カール大帝 (742ー8l4)Charles the Great
フランク王国 国王、 初代神聖ローマ帝国皇帝
イワン雷帝(1530ー1584)IVAN the Terrible
初代ロシア皇帝イワン4世
Dr. Theo Cherbuliez
ーApitherapy Today and
Tomorrow(Bee Informed Vol.6, No.1 1999) |
|
| (C)Propolis Researchers' Association |
|